木材塗装/仕上げオイル・ウレタンワックス・ソープフィニッシュ
家具を選ぶときに、オイル仕上げ、ウレタン仕上げ、ソープフィニッシュなど
沢山の塗装がありどれにしようかと…悩んだことありませんか?
ここでは使う場所や使い方によって、それぞれのメリット・デメリットがありますので
解説していきます。 せっかく一生モノの無垢材の家具を買うですもの、
ずっと、大切に使いたいからこそ購入前に知っておきたい木材塗装仕上げ。
木材種類、木材グレード(等級)など詳しい詳細は下部に関連記事でご紹介しています。
目を通して頂ければ、より自分好みのオーダー家具に仕上がります。
.
.
木材塗装① 植物性オイル塗装
.
※オイル塗装で仕上げるシーン : 無垢テーブルなど家具全般
.
自然界の恵みである植物、果実などを主原材料として使い、
天然の樹脂や顔料、乾燥材、溶剤などが加えられ木材を保護する機能があるものを
自然系植物性オイルもしくは自然塗装と呼ばれています。
植物オイルを木の内部までしみこませる方法で、木の本来の色合いを
引き出すだけではなく、木材の保護の役割を果たしてくれる木材塗装です。
無垢テーブルの塗装にお勧めの木材塗装です。
.
森の贈り物の家具は、他社のオイルと比較すると撥水性が高く、
水シミなどが出来にくいオリジナルの植物性撥水クリアオイル仕上げが標準仕上げとなります。
・メリット
・木の質感、温かみなどの無垢材本来の手触りを楽しむことができる。
・自分でメンテナンスが出来るので気兼ねなくお使いいただける。
.(ひっかき傷などの軽めの傷は、紙やすりでこすりオイルを塗布するとキズは消えてしまいます。)
.
・凹んだ部分もウエスに水を含ませ、その上からスチームをあてると凹を直すことができる。
・木は空気中の湿度を吐いたり吸ったりしますのでお部屋の湿度を調節してくれる。
・植物オイルは体に無害なのでアレルギーがある方も安心して使うことができる。
.
・デメリット
・水にぬれたコップを長い時間置くと輪染みができてしまう。
・無垢材が呼吸(膨張中淑)できるため、割れたり反りが出てくることもある。
・定期的にメンテナンスが必要。
(目安は季節の変わり目(春・夏・秋・冬)やエアコンをお使いになられる時期の前)
( 湿度が高い場所・エアコンの風・直射日光が直接当たる場所・
気温差が大きい場所の設置はご遠慮ください。)
.
.
.
.
木材塗装② ウレタン塗装
.
※ウレタン塗装で仕上げるシーン : 一枚板 天板・飲食店カウンター・水槽台など
.
ウレタン塗装はネームのとおり塗料の主成分になる樹脂が
ポリウレタンのものを指します。無垢材の表面に薄く透明な膜を作る塗装方法で、
無垢材の表面にポリウレタン樹脂の塗膜を貼り表面を保護してくれる塗装です。
.
固い透明の塗膜で覆われるので、傷や汚れに強い事から
家具表面の耐摩擦性が低いプリント. 突板などの
既成の量産家具のほとんどがこの塗装方法です。
・メリット
・無垢材表面に硬い膜をつくるので汚れやしみが付着しにくい。
・ウレタンの膜が水や汚れから守ってくれるのでメンテナンス不要。
・無垢材の呼吸(膨張収縮)を抑制するので割れや反りが発生しにくい。
・水に強い事から飲食店や水槽台など無垢材が苦手とする環境でも使える。
.
・デメリット
・どんなによい素材を使った無垢材の家具でも、手触りは無垢材ではない。
・オイル仕上げに比べると比較的、高価な塗装。
・時の経過とともに表面が黄色味を帯びた色になり、劣化に伴い表面の樹脂がはがれてくる。
・傷や凹みが出来た場合、個人でのメンテナンスが難しい。
(当工房の家具でしたら、再塗装などのメンテナンス(有料)対応可能です。)
.
.
.
木材塗装③ ソープフィニッシュ
※(参考画像はホワイトオーク材)
※ソープフィニッシュ塗装で仕上げるシーン : ヒノキのベッド・白いテーブル仕上げなど
.
北欧などではよく使われる石鹸水で家具を保護する塗装方法です。
有名な家具の一例として ハンスJウェグナーYチェアが有名です。
ソープフィニッシュ特徴は石鹸の塗膜で無垢材を保護し汚れを付きにくくし、
一番の持ち味は、オイルと違って濡れ色にならず、石鹸樹脂の白さも残るため
清潔感ある白いぽい家具に仕上がります。木地本来の色合いを楽しんでいただけます。
.
.
・メリット
・オイルと比べるとサラッとした触り心地でより木肌の色、質感を楽しめる。
・石鹸成分のため、白く清潔感ある家具に仕上がる。
・石鹸が主成分なのでお子様の玩具などにも安心してお使いいただける。
・アフターメンテナンスが簡単です。
.
・デメリット
・塗膜の薄い石鹸塗装なので、他の塗装に比べると汚れが目立つ。
・撥水性が乏しいので、オイル仕上げよりも輪シミや汚れがつきやすい。
・無垢材が呼吸(膨張収縮)できるため、割れたり反りが出てくることもある。
.
.
.
木材塗装④ 植物性カラーオイル
.
※カラー植物オイルで仕上げるシーン:アンティーク家具・お部屋の色カラーに合わせるなど
自然界の恵みである植物、果実などを主原材料として使い、
天然の樹脂や顔料、乾燥材、溶剤などが加えられ木材を保護する機能があるものを
自然系植物性オイルもしくは自然塗装と呼ばれています。当工房の植物カラーオイルは
オスモカラーを使用しており、ひまわり油、大豆油、アザミ油、
そしてカルナバワックス、カンデリラワックスといった
自然の植物油と植物ワックスからできた人体、動植物に安全な塗料を使用しています。
・メリット
・自分好みの色合いやお部屋に合わせて着色ができる。
・無垢材の質感、温かみなどの木本来の手触りを楽しんでいただける。
・自分でメンテナンスができるので気兼ねなくお使いいただける。
.(ひっかき傷などの軽めの傷は、紙やすりでこすりオイルを塗布するとキズは消えてしまいます。)
・凹んだ部分もウエスに水を含ませそのうえからスチームをあてると凹を直すことができる。
・木は空気中の湿度を吐いたり吸ったりしますのでお部屋の湿度を調節してくれる。
・植物オイルは体に無害なのでアレルギーがある方も安心して使うことができる。
・デメリット
・塗料が浸透する量は木材によって個体差があるので色見本と同じに仕上がらない。
・水にぬれたコップを長い時間置くと輪染みができてしまう。
・無垢材が呼吸(膨張中淑)できるため、割れたり反りが出てくることもある。
・定期的にメンテナンスが必要。
(目安は季節の変わり目(春・夏・秋・冬)エアコンをお使いになられる時期の前)
( 湿度が高い場所・エアコンの風・直射日光が直接当たる場所・
気温差が大きい場所の設置はご遠慮ください。)
・部分的に研磨した部分としていない部分で色味に差が出てしまう。